レヴェナント:蘇えりし者 (2015)
アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督×エマニュエル・ルベツキ撮影監督
あらすじ:
狩猟中に熊に襲われ、瀕死の重傷を負った毛皮ハンターのグラス(レオナルド・ディカプリオ)が、自分を荒野に置き去りにした仲間のフィッツジェラルド (トム・ハーディ)に復讐するため、壮絶なサバイバルを繰り広げるさまを描く、実話をもとにした映画。
第88回アカデミー賞で主演男優賞・監督賞・撮影賞の三冠を獲得。
この映画のコンセプトは、実際に起こった場所で、同じ状況で、一切のスタントや特殊撮影、CGを使わないで撮るというもの。
ディカプリオはスタントなしで崖や凍った川に突き落とされ たり...バッファローの生の肝臓を食べたりと物凄く体を張ってます。しかもこれ演技ではなく本当に食べているのです。ちなみに彼思いっ切り吐いてます...
しかもよりによって彼、ベジタリアンなんです笑
この映画の中でディカプリオは、他にもめちゃくちゃ虐められまくっています。本作品でやっと、念願のアカデミー賞主演男優賞を獲れたのも納得の命がけの演技でした。
さらに、これまた宿敵フィッツジェラルド演じる、トム・ハーディーが何とも意地の悪い役なのです。
なんと彼は私利私欲のため、熊に襲われ大けがをし、足手まといになったグラス(ディカプリオ)を生き埋めにしてしまうのです。
彼に一度殺されかけ復讐に燃えたグラス(ディカプリオ)は、命がけで彼の後を追い、極寒のなかを自力で何百キロも這って進んでいきます。
復讐に燃え、まるで獣のような形相で、極寒の大地を進んでいくグラスの姿は圧巻です。
見ていてこちらまで辛くなりそうな内容ではありますが...とても見ごたえのある映画となっています。
ぜひ皆さんも観てくださいね。
*併せて見ておきたい映画*
『荒野に生きる』(1972年)
同実話を題材にした映画です。
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
イニャリトゥ監督×ルベツキ撮影監督
『ゼロ・グラビティ』
ルベツキ撮影監督は、この作品と『バードマン』『レヴェナント』 でアカデミー撮影賞を三冠獲得。